
怒ると思いますので、そういうことはご注意になったらいいと思います。また、オペレッタなどでまだ上演権が残っている作品、ヨハン・シュトラウスだとかレハールとかはまだ残っておりますし、作曲の上演権が切れても台本の上演権が残っているとか、あれは本人の没後70年ですよね。大戦を挟んでいるので多少延びたりしていますから、その辺はご注意になられた方がよろしいかと思います。
ですから、外国のものをそういうプロモーターの仕切りでおやりになるときは、ロイヤリティーと申しますけれども、上演権はどうなっておりますかということを確認をされて、上演権をきちっととっております、これはフラットでこの中にインクルードしておりますとか、そういう確約をおとりになった方が、後で突拍子もない何十万の権利が請求されてくるというようなことが間々起こり得るというのを東宝ミュージックから私も聞いておりますので、余計なことですけれども、ちょっと上演権の取り扱いというご説明をさせていただきました。
○前田
ありがとうございます。特にこれから先、著作権あるいは知的所有権といったような権利関係というのは、良識としてみんなで守っていかなければと思います。
あと、こちらの皆さんの意向を聞いておきたいということは、山下さん、どうですか。
○山下
大体つかめましたので。
○前田
じゃ、皆さんの方からこれを今ちょっと言っておこうというようなことがありましたら、どうぞおっしゃってください。
たびたびで恐れ入りますが、土井さんここにうして3時間ご一緒いただいていて何かお感じになったこととか、これはちょっと話題にしておいた方がいいなと思うようなアドバイスがあったら、どうぞおっしゃってください。
○土井
大和滋さんの方が……。
○大和
((社)日本芸能実演家団体協議会) 今の著作権問題と絡んで、まさしくその事件の問題で、今年から公演事業資料を芸団協がつくることになっていまして、最後のところに、プロモーターが上演許諾をとってあるかどうかを明示する欄をことしからつくりました。今後とも内容は充実していこうかと思っていますが、第1弾ですが、公演事業資料の右の方に、この団体はどういう著作権の許諾をとっているかとっていないかというのがわかるような、仕組みをつくりました。まさに例のトラブルがあって、グランドライツというのはJASRACみたいに安くありませんので、外国の曲をやると非常にトラブルが多くなりますので、ぜひ気をつけていただければと思います。
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